みなさんこんにちは!SUNNYです。
格闘技観戦が趣味である私が、UFCなどの見どころや感想をお伝えさせて頂いているこのブログ。
前回はUFC295の試合後感想を書かせていただきましたが、今回は今週の日曜に行われるUFCファイトナイトについて、試合前に見るべき選手紹介や見どころ解説を行います!
ⒸUFC
今回はナンバーシリーズ(大規模大会)では無いため、規模感としては中規模でありますが、注目選手たちが多く出場し今後のUFCの動きを左右するのに十分な試合が行われます!
そんな中でも今回は要注目の4カードを紹介したいと思っています。
まずはウェルター級の一戦。
9位ショーン・ブレイディ vs.11位ケルヴィン・ガステラム!
ⒸUFC
ブレイディは打撃もレスリングも非常にスキルが高く、コンプリートファイターと言っていいだろう。前戦までは無敗の選手で「このままタイトルまで取るのだろうか?」とファンを中心に期待されていた。
しかし一年前、現在ランキング2位のベラル・ムハマッドの打撃に押されKO負けを喫してしまった。初の黒星がついてしまい彼にとってはとても悔しい結果となった。そして1年の期間が空き、今回再起を狙う形となる。
ⒸUFC
対するはガステラム!
ガステラムは剛腕の持ち主でとんでもないKOパワーを持っている。特にそれが見られるのは2017年のビスピン戦だ。
打撃が交錯したところ、ガステラムの左フックがモロに当たる!当てられたビスピンが動けないほどのダメージで、その破壊力が十分に分かる戦いだ。また元ミドル級絶対王者アデサニヤと大接戦を繰り広げた経験もあり、その実力は折り紙つきだ。
ⒸBrandon Magnus/Zuffa LLC/Getty Images (ビスピンを強烈な左フックでKOするガステラム)
しかしその後の成績は低迷。前戦から一つ階級を下げウェルター級で戦っている。ウェルター級初戦では実力派カーティスに競り勝ち判定勝ちを収めている。ガステラムにとって
この試合は「本当にウェルター級でTOP5に入っていけるのか?」を測る重要な試金石の試合だ!
この試合のMMAの総合力が前面に出る試合になると思う。世界最高峰の舞台UFC。例えば打撃だけできればTOPになれるのか?というとそういうわけではなくレスリング、グラップリング。多種多様なスキルが必要となってくる。この2人の試合も打撃の展開と寝技の展開が入り混じると予想される。どちらの技術が上回るのかしっかりと注目したい。
ⒸRich Storry-USA TODAY Sports (カーティスと戦うガステラム)
UFCをさらにに楽しむ!
世界では、やはり接戦と予想するファンも多いようで、Sportsbet.ioのオッズでもガステラム『2.02倍』ブレイディ『1.80倍』と非常に拮抗している。ここから試合直前までにどのようにオッズが変化するか?注意深く見ていこう!
続いてバンタム級の一戦。8位フォント vs.2位(フライ級)フィゲイレードの試合を見ていこう。
ⒸUFC
まずフォントだが36歳のアグレッシブなファイターで、これまでに20勝を収めている。前戦こそサンドヘイゲンにグラウンドで漬けられて判定負けをしたが、その前の試合ではヤネスに強烈な右フックで劇的な勝利している。
ⒸCooper Neill/Zuffa LLC via Getty Images (フォントの右フックが当たり倒れるヤネス)
対するは元フライ級王者フィゲイレード!一つ下の階級の元王者が階級を上げて初の戦いとなる。フィゲイレードも打撃を主体とした攻撃的なファイターで、2020年に王者になっている。その後タイトル戦に絡み続け、2022年にも王座を獲得している。しかしながら1年前、因縁のライバルであるモレノに負傷によるKO負けしたのち、バンタム級へ階級を上げる発言をしていた。
ⒸCredit: Jeff Bottari/Zuffa LLC (UFCの王座に輝いたフィゲイレード)
この戦いのポイントは「体格差」だ。前日計量を見ても階級を上げてきたフィゲイレードの方が、フォントよりも明らかに体のサイズが小さい。格闘技において体格は非常に重要な要素であり、打撃やグラウンドなど、どの分野においても大きく関係してくる。フォントが体格差を活かし、3R通してグラウンドで漬けてくることも容易に想像出来る。逆にフィゲイレードは体格では不利なものの、階級下から上げてきたという事を利点として捉え、スピードの面でフォントを翻弄することも可能だ。2人が体格差をどのように捉え、どんな作戦でくるのか?注目の戦いだ。
ⒸUFC
(左:フォント、右:フィゲイレード)
Sportsbet.ioのオッズを見ても、フォントが『1.73倍』、フィゲイレードが『2.12倍』であり、ややフォントが有利予想されていると分かる。オッズは試合前まで、もっと言うと試合中も変化するものだ。随時チェックしていこう!
続いてセミメインの一戦!
ライト級12位ターナー vs13位グリーンの戦い!
ⒸESPN MMA
この試合は元々、9位フッカーがグリーンと戦う予定だったが、フッカーが試合前の期間に負傷しターナーに白羽の矢が立った。
ターナーは身長190cm、リーチ195cmとライト級とは思えないほどの体格を持っている。その長所を活かした伸びのある打撃で多くの相手に勝利してきた。特に長い足から繰り出されるハイキックやミドルキックはとてつもない威力を誇り、相手に致命的なダメージを与える!
ⒸUFC
そんなターナーと戦うのが13位グリーンだ!グリーンは10年前からUFCで戦い続けているベテランファイターだ。決して綺麗な戦績では無いが、必ず見る人を楽しませる試合をするエンターテイナーだ。現在37歳、ここからは上がっていくことはないのでは?と予想されていた前戦。グラウンドの名手、ドーソン相手に不利予想されながらもなんと33秒でKO勝ち!ベテランの意地を見せつけた!
ⒸUFC
UFC 本試合注目点!
この試合で注目したいのは2点。『準備期間』と『ターナーの弱点露呈』だ。
まず緊急出場となったターナーには十分な準備期間がない。準備には体を整える準備、相手の対策をする準備、メンタル状態を上げていく準備。様々な意味が含まれる。その点が万全の準備をしてきたグリーンと違うため、結果が大きく左右される可能性がある。
そして2点目、『ターナーの弱点露呈』。
ターナーは伸びのある打撃が最大の強さであるが、今年3月のガムロットとの戦いではレスリング対策に苦戦し、判定負けをしている。そして前戦のフッカーとの一戦でも近距離の打撃で競り負けこちらも判定負けしている。つまり弱点が少しずつ見えてしまっているのだ。世界最高峰の舞台UFCで弱点がバレてしまうのは致命的であり、そこを徹底的に攻められるのも予想される。少ない準備期間ながらターナーは弱点を改善できているのか?それが見られる試合になる可能性がある。
ⒸStephen R. Sylvanie-USA TODAY Sports
さてSportsbet.io のオッズではターナーが『1.52倍』、グリーンが『2.55倍』とターナーがフェイバリットとなっている。しかしながら先ほど書いた2点からグリーンの勝利も十分にあり得るのでは?と予想している。どうなるか非常に楽しみだ!
そしてついにメインイベント!
ライト級4位ダリウシュと8位ツァルキャンの要注目の一戦!
ⒸUFC
ともにライト級で上位に位置している2人。この戦いを制したものがタイトル戦に向け大きく前進する。
まずダリウシュは戦績22勝5敗、34歳のファイターだ。ダリウシュもまた2014年からUFCで戦い続け、総合的になんでもこなせるスタイルを持っている。特に近年は経験とスキルがうまくミックスされとても良い成績を収めタイトル戦手前というところまで来た。しかし前戦は元王者オリベイラにKO負けし苦汁を飲んだ。そして再起をかけたこの試合では若手を向かい撃つことに!
ⒸUFC
そのダリウシュに挑むのが8位ツァルキャン!27歳で20勝3敗と勢いに乗るファイターだ。卓越したレスリング技術と強力な打撃でランクを駆け上ってきた。現王者のマカチェフとも接戦を繰り広げ、判定負けしたものの本人は「勝っていた!もう一度やらせろ!」と度々発言している。現在、2連勝中でツァルキャンがダリウシュという壁を越えていけるか?ということがこの試合のテーマだろう。
ⒸUFC
注目ポイントは『両者の勢い』だ。格闘技において勢いは結果に直結するもので、雰囲気に飲まれてしまった選手にはやはり厳しい結果が待っていることが多い。敗北から立ち上がるダリウシュと2連勝中のツァルキャン。勢いではツァルキャンの方があるが、ダリウシュが経験と意地を見せるのか?Sportsbet.io のオッズではダリウシュが『3.30倍』、ツァルキャンが『1.34倍』と差が付いている。個人的にはここまでの差はないと思うが、どのような結果になるのか?ライト級の未来を占う大きな一戦に是非注目してほしい!!!
ⒸUFC
4試合を紹介させていただいたが、このように今週のUFCはナンバーシリーズでは無いが注目の試合がいくつも揃っている。普段はUFCのビッグマッチしか見ない方々もこの大会はぜひ見てほしいと思っています!ここまで書いた見どころや選手紹介を思い出しつつ観戦してくれたら嬉しいです!
あー、楽しみだ…!ではまた次回!!!
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